このキットのオリジナルはボンネットが開きません。したがって、その内部にあるはずのエンジンもありません。
ゼロから作っていきましょう。
まずはキットの初期状態を確認します。
ボディとシャーシを合体させた状態で、上部から覗き込むと、タイヤハウスとサスペンションの上部、バルクヘッドのエンジンルーム側の隔壁までは再現されています。いっぽう、下面から覗き込んでみると、エンジン及びギアボックスの下面は再現されています。
しかし、エンジン本体はもちろん、バルクヘッド上部の車内側などは再現されていませんので、このあたりはフルスクラッチで作っていくことになります。
最初にバルクヘッド部分を作っていきます。キットはエンジンルームの再現がないので、ダッシュボードの裏側には何もついていません。実車の写真を参考にしながらバルクヘッド部分を加工します。
実車の写真等を参考に、エンジン本体及び補機類を適当に作っていきます。材料は、プラ板、プラ棒、ジャンク部品、真鍮線、ビーズ、その他そこら辺にある様々なものです。
こちらは全体にサフを吹いたあとの写真です。これだけでなんだかそれっぽく見えますね。
シビックといえば、米国マスキー法をクリヤしたCVCCエンジンが有名ですが、このシビックRSは、1200ccのツインキャブレターを搭載した水冷直列4気筒OHCエンジンです。
最高出力は76馬力と控えめですが、車両重量が705㎏しかなかったので、相当キビキビ走ったと思います。
エンジン本体のエンジンブロック上部にはHONDAのロゴが刻印されています。
ボディの後部に凸型刻印されたロゴがあるので、これを複製して利用することにします。
使うのは「型取くん」です。お湯につけて柔らかくし、型に押し付け暫し待ちます。冷えたところで型取くんを剥がすと、雌型の型が出来上がります。
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出来上がった型に、プラリペアを流し込みます。このままだと字間が広すぎるので一文字ずつ切り離して利用することにします。
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これらの部品を個別に塗装して、エンジンルームに配置してみました。
エンジンブロック本体には先ほど複製したHONDAのロゴを配しています。エンジンブロックは、鋳鉄ではなく、アルミで出来ていたそうです。
シビックRSの最大の特徴はツインキャブレターですので、これは確実に再現したいところです。
その他の補器類とパイピングを施せば、ほら、それっぽいでしょ。
実際にはもういくつかの補器類が付きますが、煩くなってしまうので、このあたりにしてみました。
こちらは完成後の写真です。ボンネットが前に向かって開く形式なので、ちょっと控えめな見え方ですが、バランスよく各機器が収まっているのが分かります。
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