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静岡市にある田宮模型の本社に見学に行くと記念に貰える戦国武将のキットです。金型からパーツを成形する工程の見本として作っているもので、タイミングが合えば、出来たてのなま温かいパーツを貰うこともあります。
身長を測ってみると、おおよそ7㎝です。割り戻すと大体1/20スケールというところでしょうか。
さて、このフィギュア、モデルは誰なのでしょう。タミヤですから地元静岡の武将、徳川家康とかでしょうか。顔は、、、分かりませんね。そもそも戦国武将の顔が現代に正確に伝わっているわけではありませんし。次に服装。鎧の上に肩衣(かたぎぬ)を着ていますので、戦場スタイルです。ですが、これだけでは誰なのかを特定することはできません。続いて兜。これは武将によって特徴がありそうです。キットの兜にはバッファローの角のような特徴的な前立(まえたて)が付いています。家康ではありませんね。。。調べてみると筑前の黒田長政の「水牛脇立て桃形兜」という兜がこれに近いようです。そして決定的な手がかりとなりそうなのが、背中の家紋。先にこれを見ろという感じですが、3枚の葉っぱが三菱状(ベンツ状?)に並んでいます。関ヶ原の戦いで討ち死にした島左近(しまきよおき)の「三つ柏」や、土佐の山内一豊の「土佐柏」などに似ていますがちょっと違います。だいたい、兜の形とも整合しません。
ということで、結論は、「架空の人物」ということになります。ここまで長かった。。。
このまま架空の武将として作るのも良いのですが、せっかくなので、誰かに似せてみましょう。ちょうど新田次郎の小説を読んでいたところでもあったので、今回は「武田信玄」に決定です。
この絵は冨士御室浅間神社に伝わる有名な晩年の軍陣影です。
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